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モノホライズンレコード

”会話が生まれる”全員参加型のものづくりサービス「モノホライズン」のブログです。

【株式会社ユニオン産業】抗菌率99%、驚異の植物性プラスチック「ユニペレ」

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株式会社ユニオン産業

1970年創業。神奈川県川崎市。20数年前より、植物由来の素材をプラスチックに配合することで、高付加価値を生み出した製品「ユニペレ(商標登録)」を通じ、社会に貢献され「川崎ものづくりブランド」*1や「低CO2川崎ブランド’15」*2にも認定されています。

インタビュー

モノホライズン編集部

全員参加型ものづくりプラットフォーム「モノホライズン」を運営する。全国のものづくり中小企業に日の目を当て、新しいものづくりの価値を創造すべく、奔走する。

森川真彦氏

株式会社ユニオン産業代表取締役社長。早い段階から環境問題を意識し、カナダで出会った植物由来の樹脂をみて「植物配合樹脂」の開発を始める。日本市場でなかなか受け入れられない中粘り強く研究開発を続けた結果、今の「ユニペレ」が誕生した。

会社紹介

Q:ユニオン産業について教えてください。

私どもは川崎市の製造業としてプラスチックの成形加工をスタートし、40年ほど車関係の部品などを製造しており、15年ほど前より、植物配合の樹脂を製造し始めました。

地球環境に少しでも役に立つ素材を作りたい

Q:植物性の樹脂製造を始められたきっかけは何でしょうか?

きっかけは、20数年前ですか、販促でカナダに行った時に現地で使われていた 「トウモロコシが原料の素材」を見て、これだと思ったんです。
今でこそ地球温暖化によってCO2削減ということが騒がれていますが、当時周囲の環境への意識が低かった中で私は、環境にやさしいものの需要が今後高まると思いました。
そこで、地球環境に少しでもお役に立つ素材を作りたいと思いまして、開発をスタ ートしました。

結果、「ユニペレ」が誕生したんですね。 そんな簡単な話にはならなかったとは思うのですが・・

試行錯誤の末に出来上がったユニペレット。竹をはじめ、様々な植物性の粉末樹脂で素材を開発している。

試行錯誤の末に出来上がったユニペレット。
竹をはじめ、様々な植物性の粉末樹脂で素材を開発している。

当時、日本の市場には合わなかった

Q:研究開発で苦労されたことがあれば教えてください。

開発時点においてはまだ周囲の地球環境に対しての意識が低く、当時の日本には植物由来のプラスチック素材というものはまだなかったんです。
植物を配合するということは、やはり自然界の有機物なものですから、植物独自のヤニや水分を含んでいますので、なかなかペレット状に加工するということは難しく、当初扱っていた素材は密閉が必要で、いったん開けてしまうと水分を吸ってしまわないうちに使い切る必要があったのです。

なかなか扱いが難しかったのですね・・・。

大量の在庫が持てないことから、日本の市場には合わないと別の道を模索し始め、 何年か試行錯誤を重ねた末にやっとコアの部分の開発に成功しました。

なるほど、単純に技術を持ち帰るだけではなく、国内市場のスタイルに合わせる形で改良されていった点が大きなポイントですね。

ユニペレシリーズの商品たち

ユニペレシリーズの商品たち

C02を46.9%も削減することができる

Q:完成したユニペレの特徴を教えてください。

私どもの材料は、竹・麦の皮・コーヒー粕・茶葉などの廃棄する植物を循環型の素材にしておりまして、50%の有機物をプラスチックに配合することによって、一般のプラスチック製品に比べて燃やした時の有毒ガスの発生が抑えられ、CO2を46.9%も削減することができるんですね。

Q:竹なんかは非常に日本人になじみが深く、昔から笹の葉でおむすびを包んだり水筒に使われたりしていましたよね。

そうですね。笹はどうしても発育が早いものですから、里山の風通しを悪くしてしまったり、日光が入りにくくなったりということが起こりますので、どうしても伐採しなければならないわけですね。
ですから、そういうものを再利用して循環型の素材にすることによって地球環境のお役に立てられると考えております。

放置竹林の問題は無視できないところまで来ていますよね。
私の家の近所にもありますが、真っ暗でいつ倒れてくるのかわからない状況にあり心配です。
管理伐採を行うとコストが非常にかかってしまう面もあり、誰もやりたがらないのが現状ですよね。
御社の取り組みは、この課題を解決するための大きな一石となるはずです。

「ユニペレ」を前に満面の笑みを浮かべる森川社長。製品への愛が伝わってきます。

「ユニペレ」を前に満面の笑みを浮かべる森川社長。製品への愛が伝わってきます。

衛生面・使いやすさでも優れた、まさに敵なしの製品

Q:資源の再利用、有毒ガス、温室効果ガスの削減とこの時代にピッタリな素敵な素材ですが、地球環境に優しいという以外の特徴というものはあるのでしょうか?

ほかに付加価値として「抗菌性」のデータを出すことに成功しました。カビの発生が抑えられるという部分で非常に優れた素材です。
さらに、大腸菌O-157を寄せ付けないことや、インフルエンザウイルスなどのウイルスに対しても90%以上の抑制効果があるということがわかりました。
また、耐熱温度も-40°C~120°Cまでクリアしています。

衛生面でも優れた、まさに敵なしの製品ですね!

介護施設や病院でお年寄りの方などに使っていただき、非常に喜んでいただいております。
ご家庭でも、台所やお風呂場ですとか、カビの発生しやすい部分において是非とも使っていただきたいと思っております。

予想外の付加価値 "すべりにくい"「竹取箸」

Q:「ユニペレ」シリーズの中でも、イチオシの製品を1つご紹介ください。

私どもの素材を、東北大学の堀切川先生*3という摩擦学で有名な先生に調べていただいたところ、「滑りにくい」というデータが出まして、その滑りにくさでお箸を作りました。(主力製品「竹取箸」→商品ページへ
新聞やテレビで紹介していただきまして、全国のお年寄りからご注文いただきまして、お蕎麦なんか非常につかみやすいと、ご好評をいただいております。

私も「竹取」でうどんを食してみましたが、本当に滑りにくいんですよね!適度な重みも扱いポイントの一つになっていて、それ以来、このお箸以外で食事をしていません。
小さな豆をつかむ時には「抱きかかえ構造」も一つのポイントですね。

抱きかかえ構造

画像:抱きかかえ構造

本日は貴重なお話をいただき、誠にありがとうございました!

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自社で一貫した生産体制を整えるユニオン産業

自社で一貫した生産体制を整えるユニオン産業

株式会社ユニオン産業ホームページ

モノホライズン

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E-mail:monohon@chugai-tec.co.jp
TEL:03-3863-0044

※モノホライズンは、国内の中小企業を対象とした「全員参加型のものづくり」サービスです