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モノホライズンレコード

”会話が生まれる”全員参加型のものづくりサービス「モノホライズン」のブログです。

【スズキ機工株式会社】徹底した現場主義!「ベルハンマー」&「ベルシザー」

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スズキ機工株式会社

1971年創業。千葉県松戸市。
産業用自動機械の設計・製作を中心に事業を行ってきたが、奇跡の潤滑剤「LSベルハンマー」や驚異の食品機械用潤滑剤「H1ベルハンマー」を用いた装置メンテナンスの提案、現場目線で開発した「パケットリールシステム」の製造など、ユニークな商品サービスを次々に開発、販売をしている注目企業。

インタビュー

モノホライズン編集部

 

鈴木豊 氏

代表取締役社長。大学卒業後食品関係の商社に就職する。28歳の時にスズキ機工に入社。確固たる信念を持って社内改革に取り組む。現在は2代目社長となり、選択と集中を軸とした戦略、徹底した整理整頓術、障がい者福祉への取り組みなどが認められて各種メディアから注目を浴びている。また、日本のみならず海外からもその手腕を評価されており、頻繁に視察に訪れるほど。

初めに

Q:2012年ベルハンマーの販売を消費者向けに始めたと思うのですが、それ以前のお話と、2012年から現在までのお話を伺って、その後にこれからのビジョンだとか消費者向けのメッセージをお伺いしたいと思っています。

はい、よろしくお願いします。

2012年まで

Q:まず、会社の成り立ちについて簡単にお伺いしてもよろしいでしょうか。

スズキ機工は今から40年前、父が18L缶のメンテナンスをするために脱サラして立ち上げた会社です。
そこから関東圏にある製缶工場の機械整備の保守事業を継続していました。
株式会社化して、社員を増やしていって、搬送ラインなども増やしていって、製缶するにあたって必要な装置を作って進めてきた会社です。

18L缶

<18L缶>

Q:つまり最初は製缶関連の事業がメインだったということですか?

バブル経済が弾けるまでは比較的すべての業種が右肩上がりで旺盛な設備投資の元で伸びていったんですよ。
バブルがはじけて、価格破壊が起こって18L缶自体がJIS規格でどこで作っても同じだから価格の差でしか差別化ができなくて、売り上げの95%を占めていた製缶関連の事業がどんどん潰れていった。

Q:それは大変でしたね。それまでの主力事業を完全に撤退したわけですね。

そうですね。
私が28歳で食品関連の商社をやめて入社したんですけど、18L缶だけに集中している今のままじゃダメだということで違う業界相手に事業をしようと思いました。
前職のご縁で食品会社の社長さんから声をかけていただいて、そこで設備とか装置をいじらせてもらってそれが食品関連に進出するきっかけになったんですね。

Q:その一社から徐々に広げていったわけですか。

仕事を一生懸命やってるうちに紹介してもらえるようになって、紹介先がまた紹介してくれるようになりました。
当時、小袋包装といってお茶漬けとかふりかけをパッキングする商品業界とのツテができたりして、食品業界でお客さんの数、売り上げを増やしていったんです。
本当に、首の皮一枚で事業転換を図ることができました。

転機

Q:製缶事業から食品事業に転換するにあたってやはり大変でしたか?

そうですね。本当に大変でしたね。
食品事業自体は18L缶に変わる事業になって、10人ちょっとのスタッフで関東のみでなく全国に受託した装置を設計して、納品してというのをやっていたのですが、不具合や手直しや改善要望などがでてきてそれに丁寧に対応していると移動時間がかさんでしまい、いっこうに収益にならなかったんですね。

Q:10人で回せなくなってしまったという感じでしょうか。

事業体質が良くならならないという問題をずっと抱えてました。
一計を案じて、事業を分析して「ロスになっている部分をロスにならない立ち回りをしなきゃダメだろ。」と考えて 「本社工場の千葉県の松戸から移動距離が1時間以内のお客さんとしかお取引しない、逆にいうと1時間以上のお客さんとは新規で取引を始めないと決めて、活動地域を集約化して狭めたんですよ。
得意先件数とかは減ってしまったんですけど、売り上げだったり収益、利益は改善して、効率の良い仕事ができるようになったわけです。

選択と集中(ランチェスターの法則)

Q:無駄を削って、削った分を大事な部分に投入していったんですね。
それをしたことでどのような変化があったんですか?

選択と集中でいう集中をしていくと、どんどん膝を突き合わせた話ができるようになりました。
ランチェスターの法則っていうんだけど、やることとやらないことをしっかりと分けることでより密な関係を結んで顧客のニーズを把握することができるようになりました。

Q:それらの方法は以前勤めていた商社で学んだことなんですか?

いや、スズキ機工にきてからやるようになった。
とにかく必要に駆られてだったね。
やっぱり商社とは全然違って一からって感じだったですね。もちろん今でも必死ですね。お取引のある会社のニーズを拾ってサービスを立ち上げられたら同業の会社にも受け入れられるのではないか。そう考えて配線ケーブルの収納システムとかを作ったんです。

驚異の切れ味、ベルシザー

Q:ベルシザーについてお伺いしてもよろしいでしょうか。

ベルシザーは工場などの作業で使う目的で開発した、切れ味の良いハサミです。
最近だと食品工場のビニールのカットする時のビニールのささくれが一つ混入しただけで大クレームだからそれをなんとか解決できないか、って相談されました。
それで、前からお付き合いのある岐阜の刃物業者さんにお願いして切れ味のいいハサミを作りました。

Q:どうして様々な解決法の中でハサミであるベルシザーを選択されたのですか?

ささくれが出るのはなぜだろうって考えた結果、ハサミそのものの切れ味が悪いと何回も刃を行き来させる必要があることに気づいたんだよね。
だから、本当に薄いものを切るのに特化したハサミを作ろうと思った。
最初は食品業界向けの販売のみを考えていたんだけど、色々なところから反響をいただいてオフィスだとか一般の家庭向けに販売することになりました。
本当にありがたいなぁお話だなぁと思うよ。

奇跡の潤滑油、ベルハンマー

奇跡の潤滑油、ベルハンマー

Q:ベルハンマーの開発秘話も伺ってよろしいですか?

ベルハンマーは市販の潤滑油が物足りなくて作ったって感じだね。 どんなにちゃんとメンテナンスしててもどうしても負荷が大きいところの部品が磨耗してしまうんだよね。 それで、とにかくたくさん作ってみた。 試供品として作った分買取になっちゃうからコストはかさむけど、とにかく本当にいいものを作りたかった。作って試して作って試して、何度も何度もメーカーに試供品をもってきてもらったよ。 (編集部注:ベルハンマーは、直接プロの技術者による手触りで試供品を選別しています。究極のプロ目線といったところですね。)

消費者目線の開発とか言われますけど、実際メンテナンスをやってる会社が本気になってつくったものだから、それこそ消費者目線なんて超えちゃってますね。

そうそう。
奇跡って言葉使ってるんだけどさ。
本当に何回も試行錯誤してる中で奇跡的に出来上がったわけなんだよ。

レビュー甲子園

Q:ベルハンマーのレビューのページを見ましたが、本当に熱気がすごかったですね。あれには鈴木社長もびっくりされたんじゃないですか?

最優秀のコメントを見て、びっくりしたよ。社員よりも詳しいんじゃないかって。
一位の方には使い切れないほどのベルハンマーを送ったよ。

口コミが一番強いって言いますし、シェアしてくれるほどのコアなファンがいるっていいですね!名前も面白いですよね。レビュー甲子園って。

そう。
口コミが最大の宣伝だって、社員には常に言ってる。
最高の宣伝を共有する場を作ればいいじゃないかと。それがレビュー甲子園。
普通は商品レビュー選手権みたいに言うじゃん。でもやっぱり甲子園って単語はインパクトあるよね、よくあるじゃん〇〇甲子園って。

Q:居酒屋甲子園とかですね!?第二回の開催っていつかやるんですか?

是非やりたいね。いっぱい投稿が溜まってるから・・・そろそろいいかもね!

今後のスズキ機工

Q:これからのスズキ機工について伺ってもよろしいですか?

16名の社員のことを考えたら今後も発展していかなくてはならない。
そのために今は私が企画⇨開発をしているけど、これをみんなでできるようにならないといけないね。

狭く狭くと思って始めた事業で集めた情報を生かしてたくさんのお客さんに受け入れられる商品作られるんですね!

障がい者福祉への取り組み

Q:ところで、あれってなんですか?ベルハンマーとかベルシザーに貼ってあるマツボックリみたいなキャラのシールなんですけど・・・

マツボックリ君3兄弟お仕事シールプロジェクト

あゆーるのこと?これは障害のある方の支援をしているマークだね。

Q:詳しく伺ってもよろしいですか?

2年前に新工場を作った跡地にあゆーるが入って元々は大家と借りてる団体の関係だったんだよね。
でも箱詰めとかの作業、いわゆる内職みたいな仕事がなくて安月給で働くしかないって現状を知って、支援しようと思った。
「現状だと自立なんてできるわけねーだろ!」ってのは常に思ってたからね。

Q:確かに。自立っていうとそれなりの金額を自分たちで稼ぐっていうのが条件ですもんね。

そうなんだよ。
そのためにお願いする側は一種のブランディングをするわけ。
そうすることで支援の形が見えるし、企業も販売のために使えて相互で利益が生まれる。組み立ての現場をエンドユーザーまで伝えることができる。
社会保障費も上がる一方で現状維持のままでは浮かべない。「継続」することが大事。商売に巻き込むことでお互いビジネスとしてつながることが大事なんだと思ってるよ。

すごいです!
支援するだけだと続かないからこういう形を取っていらっしゃるんですね!
最後に鈴木社長の熱い部分についても触れることができて嬉しいです。ありがとうございました。

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